国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センターによると、男女のガン死亡数はここ30年で増加。
1985年と比較して、2013年ではなんと2倍に増加しています。
緩和ケアは元々、このようながん患者のQOL向上をミッションとするものでした。
しかし現在はその考え方や対象が広がりつつあるようです。
高齢化などの事情もあり、終末期を迎えた多くの患者さんのケアにも役立っています。
今回はそんな「緩和ケア」の転職事情を、その将来性と共にご紹介致します。
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求人募集の背景
大変珍しい求人の1つです
近年の医療において特に注目を浴びる分野の1つである「緩和ケア」。
こちらで働く場合には、特定の科に入るわけではなく「緩和ケア病床を持つ医療機関」の求人を探すことになります。
さて、転職求人において「緩和ケアのための医師求む」といったピンポイントな募集は大変珍しいと思います。
というのも、終末医療において患者さんと接するという性質上、転職が多い分野ではないからです。
したがって、空きが出ることもあまりありません。
求人でチェックすべきポイント
求人先となる病院や医療施設が掲げている「緩和ケアに対する姿勢や考え方」は必ずチェックしたいところ。
患者さんの人生の最後に携わり、その質を向上させるということは、ある種の使命感が動機となっているはず。
緩和ケア分野への転職を検討するドクターの皆様も、おそらくこのような使命感を持たれているはずです。
そしてこれは、緩和ケア病床を設けている医療施設側も同様と言えます。
同じ使命感に燃えているため、大きな意見の食い違いは生じないかと思いますが、やはりその辺りは事前の見学や面接でよく話し合って頂きたいですね。
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転職事例紹介
地域密着型のターミナルケアへ飛び込む
緩和ケアは地域医療と密接な関係にあるケースが少なくありません。
患者さんにとって、最期を過ごす環境は「どこでもいい」のではなく、ある種の思い入れを持っていることも多いからです。
こうした地域密着型の環境で、患者さんとの接し方とそのQOL向上を学び、実践することができます。
職場として、ホスピスやペインクリニックはもちろん、場合によっては在宅医療クリニックなども。
仕事内容に対する実際の労力については想像が付きにくいかと思いますので、そちらも先方に確認しておきましょう。
できれば、実際に終末医療に携わる先輩方の話を、直に聴く機会も作っておきたいところです。
現在の科を続けながら「緩和ケア」も
緩和ケアを志すに当たって、現在の科から離れる覚悟をされている方も多いでしょう。
しかし緩和ケアは、医療の1つの形態。したがって、現在の科を離れずに緩和ケアに関わることも可能です。
人材としては精神科や麻酔科の医師が求められるケースが多いようです。
ですが、ひどい床ずれの対策・治療のために皮膚科医が、あるいは、血液内科、消化器関連の医師が求められるケースもあります。
実際に、緩和ケアは、医師をはじめ、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、栄養士などの力が結集する「チーム医療」の側面も。
そのため、豊富な経験やスキルに加えて「チームワーク」や「コミュニケーションスキル」も重視されます。
以上2つの事例を紹介させていただきました。
なお、あなたがどのような働き方をしたいかによって、マッチする求人内容は変わってまいります。
まずは「自分が今後どう働きたいのか」をまとめる上でも、無料相談を受けられてはいかがでしょうか?
この分野の将来性
緩和ケアの社会的ニーズは高まりつつあります。
そして実際に、緩和ケアの病床数は増加傾向にあるようです。
そう考えますと、緩和ケアは紛れもなく将来性のある分野の1つということができるでしょう。
さらに注目すべき点が、チーム医療を通じて、立場や科を超えた広い視野の獲得が期待できる点です。
そして患者さんの最後に携わることで、医療観にも大きな変化がもたらされることでしょう。
単にこの分野の将来性という点を超えて「医師としての大きな成長が見込める点」も大きな魅力と言えるかと思います。
まとめ
こちらの求人を探す場合「緩和ケア」というワードだけで探してしまうと、うまく見つからない可能性も考えられます。
そこで「慢性期療養」「老人・障害者介護」なども含む「ターミナルケア」という大きなカテゴリーで探したほうが、希望求人に当たる確率も高まるかと思います。
なお、信頼できる医師転職サイトやエージェントを利用すれば、その辺をわざわざ伝えなくてもOK。
築き上げた独自のネットワークを活かして、通常では見つけにくい緩和ケア求人を紹介してくれることが期待できます。
場合によっては1つの医師転職サイトやエージェントだけでなく、複数に登録して朗報を待つほうが賢明かもしれませんね。
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