医師業界の転職事情とは?
全国で約30万人弱といわれる医師の中で、勤務医は増加しているのに対し、開業医は減る傾向にあります。理由は地域医療の要であった「開業医の承継」が途切れてしまうことでしょう。後継者が決まっている地域は「四国地域」が約5割ですが、北海道や沖縄ではわずか1割にも満たないのが実情です。
勤務医に比べ、報酬が多いのは圧倒的に開業医という調査結果があります。近畿地方の大学病院では、年収が650万円というところもある一方で、3000万円の年収のある開業医が多くいるのも事実です。ですが、開業医が廃院して、勤務医に鞍替えすることも増えています。これは、経営者と院長を兼ねる医療法人の難しさより、医療に専念したいドクターが増えていることも要因なのです。
こうしたことも影響し、医局人事に従う医師と自分の医師としての「定位置」を確立しようと、転職に踏み切る医師に大きく分かれます。そして、医師の考える以上に、法律改正が病院の形を大きく変えようとしています。豪華ホテルのような病棟を持つ総合病院、自由診療に舵を切った専門病院、24時間透析患者に対応する病院、そして終末期医療を専門に行う療養型病院など、多くが「いくつかの病院を複合経営」しているケースが増えているのです。
これによって、医師の求人も大きく変わりつつあります。まずは病院経営者の方針をじっくり聞く必要があります。エージェントのネット上の情報は、あくまでも「参考」程度が基本です。要は、コンサルタントが病院の方針やチーム医療の質、そして自分の医療スタイルに合うかどうかを確かめる必要があります。コンサルタントは、転職を強引に勧めることはありません。病院の評判は医師の一声ひとつで決まる、ともいわれます。入念にコンサルタントと話し合って、求人を探してもらうことがよいでしょう。
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